Lis. master's voice
Lis. master's voiceは、あの有名なスピーカーに耳を傾ける犬の絵に書かれた古典的なコピー、His master's voiceを少し捩ったものです。
このページでは、みなさんにお伝えしたり、お話ししたりしたいことを
少しずつ書いていこうと思いますので、どうぞおつきあい下さい。
■ Lis. master's voice 第810号 |
Date: 2025年04月18日 (Fri) |
55年前の1970年(昭和四十五年)4月、大阪万博に、今は亡
き両親と、妹の四人家族で一泊二日で行ってまいりました。中学三
年生の1学期のことです。入場料は、大人800円、小人400円
でした。
会場まで「動く歩道」に初めて乗り、「エスカレーターの平面版が
できたんだ、凄いな」と思ったものです。今では、新宿で副都心に
行くのに、いつも利用していますが。
いくつかのパビリオンに入ったのですが、やはり一番印象に残った
のはアメリカ館。その前年(1969年)の7月に、人類で初めて
月面着陸に成功したアポロ11号が持ち帰ったばかりの「月の石」
が展示されていました。
これを一眼見ようと、多くの入場客が連日、列を作りました。私た
ちの行った日は比較的空いている日でしたが、それでも2時間半ぐ
らいは並んだのです。
あとは、書院作りの松下館。タイム・カプセルがありましたね。同
じものを2個作り、ひとつは5000年後の、西暦6970年に開
封。もうひとつは西暦2000年に開封して、点検後再び埋設、そ
の後100年ごとに開封、再埋設というものでした。
ひとつは、25年前に開けていて、小さな話題になった気がします。
もうひとつは、今から4045年後の未来の人は開けてくれるので
しょうか、
ワコール・リッカーミシン館。館内でかなりサイケな映像が240
度視覚で映し出され、何か酔ってしまった記憶があります。当時、
40歳の父親が「入るパビリオン間違えたかな」と言っていたよう
な。
そう言えば、太陽の塔の、未来を表す(高いところにあった)黄金
の顔の目の部分に立てこもった人がいましたね。ちょうど私たちの
行った時に籠城していたので、下から見上げたところ確認できまし
た。
「トイレの問題もあるだろうし、早く降りてくればいいのに。あと
で掃除する人もたいへんだろうな」というのが、当時14歳の私の
感想でした。
宿舎は、千里ニュータウンを一部を宿泊所として使わせてもらって
いたので、当時の最先端の設備が完備されており、たいへん快適
だったのを憶えています。
今回の万博については、ほとんど興味がないのでコメントはできま
せんが、私たちのように体験していない方々にとっては、行きたい
という気持ちになるのは、ある意味当然だと思います。
ただ、あのロゴマークは、何回見ても、何だか気味が悪くて馴染め
ません。可愛いと思う方々がいるのでしょうね。
春の到来は本当にうれしいのですが、花粉に悩む方々を考えると、
手放しにはという気持ちになります。私も一昨年あたりから目に来
ています。それではお身体を大切に、See ya!